利根川編①鬼怒川・飯沼川コース

 

海から71km付近の新大利根橋から左岸堤防を行き、そのまま鬼怒川左岸に入って瀧下橋から一般道路を菅生大橋・法師戸水門を経て利根川左岸に戻り、芽吹大橋までの22.5kmである。これを図-6.2に示す。2.5万分の1地形図は守谷である。

 

図-6.2鬼怒川・飯沼川コースルート図
図-6.2鬼怒川・飯沼川コースルート図

 

関東鉄道常総線南守谷駅から徒歩約20分で新大利根橋左岸端に着くが、この橋は遊水地にも架かっているので長く、橋中間の堤防への入口までさらに時間がかかる。

 左岸堤防への進入路は上下流両側にあるが上流側は工事中のため進入禁止であった。左岸堤防は稲戸井遊水池の囲尭堤(写真-6.1)である。越流部(写真-6.2)がある。

 海から94km付近の遊水池内に小型機飛行場(写真-6.3)があり、堤防との間に航空先人の碑が立っている

 

写真-6.1稲戸井遊水池
写真-6.1稲戸井遊水池
写真-6.2越流部
写真-6.2越流部
写真-6.3小型機飛行場
写真-6.3小型機飛行場

 

つくばエクスプレスの橋梁(写真-6.4)と、常磐自動車道が続き、稲戸井遊水池はここまでである。

対岸の利根運河を見ることはできないが、柏市船戸清掃工場の煙突で確認できる。

越流部すぐ先の右堤防下にがまんの渡し場の由来を書いた看板があり、次のように書かれている。徳川家康が鷹狩りに来た時、大雨で舟を渡すのが困難な舟夫に対して家康がガマンをして渡してくれと頼んだのが由来とされている。その後鬼怒川が開削されていまの位置で利根川と合流するようになってから、渡し場は1km下流に移されて野木崎川岸と呼ばれ明治から大正時代にかけて隆盛であったとのことである。

常総運動公園(写真-6.5)は観客席付きの野球場とサッカー場2面で、遠望してもよく整備されていることがわかる。隣接して環境センターがある。

 利根川から2kmの標識を過ぎると、堤防とサイクリングロードは消滅し遊歩道から市街地内の一般道路となる。川に近づく道を選びながら進むと清龍寺で県道58号に出て瀧下橋(写真-6.6)となる。瀧下橋は赤いトラス橋で見栄えがよくビューポイントがほしい感じである。

 

 

写真-6.4つくばエクスプレス橋梁
写真-6.4つくばエクスプレス橋梁
写真-6.5常総運動公園
写真-6.5常総運動公園
写真-6.6瀧下橋
写真-6.6瀧下橋

 

ここから鬼怒川右岸を下るルートも考えられたが、県道58号をそのまま進む。当初は両側に歩道があるが、進むにつれてなくなる。周辺の民家の中に立派な家構えの農家が目につく。途中人形の像があったが、おゆるし道祖神(写真-6.7)とあった。こんな道祖神は初めて見たが、石に字を刻んだのが道祖神のはずというのが勝手な思い込みなのかもしれない。

 菅生南交差点を県道3号に左折すると菅生大橋左岸端となり、左に菅生調節池(写真-6.8)が広がっている。法師戸水門(写真-6.9)は利根川が飯沼川に逆流するのを防止する目的の高さ10.28m、幅15m、門扉1門で平成15年に完成している。法師戸村から命名されたが、当地から下総一宮香明神や鹿島神宮に使いを出した「放使戸」が由来という説があるらしい。

 

写真-6.7おゆるし道祖神
写真-6.7おゆるし道祖神
写真-6.8菅生調節池
写真-6.8菅生調節池
写真-6.9法師戸水門
写真-6.9法師戸水門

 

県道3号を少し先に行くと常総カントリー俱楽部があり、それの外側をまわると飯沼川右岸堤防に出る。ゴルフ場を過ぎて約1kmで利根川左岸の海から101.5km付近で合流する。ここから約2.7kmで芽吹大橋である。芽吹大橋の直下流に芽吹歩道橋もある。

  芽吹大橋の左岸たもとに茨急バスの停留所があり、そこから野田市行に乗り愛宕駅で東武アーバンパークラインを利用する。